2008年8月29日金曜日

Life Drawing⑥



この会も、今回で6回目になりました。この会では、一時間の中で鉛筆一本を使い、いかに写実的にモチーフを捉えられるか、という点に焦点を置いています。
弊社の内勤アーティスト中心で行っているわけですが、たまに現場で活躍中のアーティストも参加してくれています。日頃作業的になってしまいがちな現場でのライブスケッチですが、実はそこでの作業が一番緊張感があって、大変勉強になる場所であるということを、このような比較的長い時間での絵を描くことで気づかされます。現場では、お一人様10分程度の時間しかいただけません。そこでは自分の描き方の余分な部分を全て捨てなければいけません。しかし、そこで問われるのは各自の根本的な地の力です。それが基本的なデッサン力なのだと思います。これさえ押さえておけばという魔法はありませんが、その魔法に代わってくれるのはデッサンではないだろうか、と思います。
この会に参加することで技術力アップを計ることは当然のことでありますが、それ以上に、いつも現場で行っている作業が少しでも新鮮になり、一番大事な場所であることを感じていただければ、と思います。